書評など

ドラマ『二月の勝者』最終話を観た

素直に、楽しめました・・が

かなりリアルだとは思うけれど、それ以上ではない

『二月の勝者』を最後まで観た。

■立地・校舎規模・生徒数・授業料・社員数などから推測する限り、経営的に成り立たないというのは、ドラマだから突っ込むところではないでしょうが、よもやあんな塾が都心で存続できると本気で思われたら困・・・らないか。もう自分には関係ないことし。

■あれだけすっぱり模試の偏差値で進路指導をするのも、私にとってはツッコミどころ満載。まあドラマだし。予想以上に現実だったりするのかも知れないが。少なくとも「ああいうものだ」と本気で思われても困る。

■でも保護者は「リアル」に触れて納得したり、共感して喜んでいた。塾関係者は、ようやく「悪役以外」で登場し、ある程度リアルに、自分たちの日々の思いが視聴者に届けられたことを相当喜んでいた。僕もその気持ちはある程度共有できる。

あれが「(受験)戦争」なのだとしたら

■やっぱりこの国は世界に類を見ないほど、平和な国なのだろう。

■決して皮肉ではなく、この国の人たちの大半は、本当に平和な環境に恵まれ、平和を愛し、平和に慣れているのだ。韓国ドラマ『未成年裁判』はたまたま見始めてハマってしまったのだが、Netflixでアジア圏の作品では史上初の視聴数1位の座に輝いたという。中盤で「お受験」ネタが登場するが、是非ご覧頂きたい。あの内容がどこまでリアルなのかは検証できないが、近隣東アジア諸国で『二月の勝者』を放映したら、きっとその平和っぷりに羨ましがられるか、呆れられるか、その両方かだろう。

■やっぱり受験は戦争なんかじゃない。少なくともこの国では。そして、戦争じゃなくてよかったと思う。

 

 

 

 

 

 

ABOUT ME
kurotama
元進学塾教師。今年の1月末に健康上の理由で円満退職し、いまは原稿執筆など、在宅でできる仕事をボチボチと始めています。